COLUMN LIST 月極駐車場の料金の相場とは?損しない駐車場の選び方も紹介

             
公開日 2024.01.26 更新日 2024.02.09
    

月極駐車場料金には、その土地の地価を基準とした相場があります。
都内に住んでいれば全国平均より高いし、同じ都内でも都心部やその周辺は高い、というのはなんとなく分かっていても、ほかのエリアの相場など知らない方がほとんどでしょう。

 

そこでこの記事では、47都道府県と東京23区における月極駐車場の平均相場について取り上げます。
駐車場料金の決まり方や選ぶ際の注意点についても解説しますので、参考になさってください。

月極駐車場の料金の相場

月極駐車場の料金相場と、ひと口に言っても47都道府県でかなりの差があります。
たとえば、全国最高の東京都の3万1,077円に対し、最低の長野県は4,144円と2万6,933円もの差があります。

 

東京都は全国でも突出して高いのですが、2位の大阪府も2万6,475円と唯一の2万円台であり、全国平均はこの東西の大都市が釣り上げるかたちで8,288円となっています。
都道府県ではこれに近いのは、奈良県の7,349円、和歌山県の6,943円、千葉県の9,713円あたりです。

 

注意すべき点は、これが都道府県の平均相場であり、各都道府県とも県庁所在地とその他の都市では格差がある、ということです。
後述しますが、駐車場料金はその土地の地価の影響をもっとも受けます。

【東京23区エリア別】月極駐車場の相場


そんな月極駐車場料金全国1位の東京ですが、区部と市部で相場は異なり、区部のなかでもエリア別に差がみられます。
23区の最高値と最安値はそれぞれ港区の4万7,479円、足立区の1万8,223円で、その差は2万9,256円にのぼります。

 

ちなみに23区の単純平均を計算すると3万1,404円となり、これにもっとも近いのは墨田区の3万704円です。

都心3区の場合

次に23区を4つのエリアに分けて平均相場を見ていきましょう。
最初は都心部の3区(千代田、中央、港)です。

【都心3区の月極駐車場料金相場】

千代田区 4万6,534円
中央区 4万4,038円
港区 4万7,479円

このエリアには区部別最高値の港区をはじめ、2位の中央区、3位の千代田区と上位3区がそろい踏みで、さすがに日本の中心部という相場になっています。

 

4万円を超えているのもこの3区以外では渋谷区だけであり、ほかのエリアとは隔絶したレベルにあります。
新橋、六本木、赤坂の港区、銀座、日本橋がある中央区、皇居周辺部や霞が関を擁する千代田区と、街名を見ただけで駐車場料金が安いわけはない、と納得してしまいますよね。

 

なお、平置き駐車場(平面式駐車場)とは、車道からそのまま入場して停める、自走式の駐車場のことで、上記3区の場合、5万~12万円が相場です。
機械式とは昇降機など使って車を出し入れする駐車場のことで、限られたスペースにより多くの車を収容できるよう、複層的な構造になっています。
機械式駐車場の相場は、4万~6万円です。

 

敷地面積を広く使うことから、平置き駐車場の方が機械式駐車場に比べて利用料は高く、上記3区とも平置きだけの相場は区部平均を上回っているのがわかります。

副都心4区の場合

続いて、副都心4区(新宿・文京・渋谷・豊島)の相場を確認してみましょう。

【副都心4区の月極駐車場料金相場】

新宿区 3万8,366円
文京区 3万7,194円
渋谷区 4万3,222円
豊島区 3万2,384円

都心3区に次ぐ相場レベルなのが、この副都心4区です。
新宿、渋谷、池袋と都内でも最大の繁華街を抱えるこのエリアもイメージ通りの高額相場です。
学生が多く、家賃相場も都内有数の高位にある文京区も駐車場料金は23区中7位となっています。

 

それぞれの相場は、機械式であれば3万5,000~4万5,000円、平置きであれば4万~8万円です。

東部7区の場合

東部7区は、料金相場にそこまでのひらきはないようです。

【東部7区の月極駐車場料金相場】

江東区 3万618円
墨田区 3万704円
台東区 3万7,571円
荒川区 2万6,671円
江戸川区 1万8,391円
葛飾区 1万9,030円
足立区 1万8,223円

東部7区は比較的中心部に近い台東、墨田、江東とその外周部にある荒川、足立、葛飾、江戸川で相場が分かれている印象です。
特に、上野、浅草が存在感を放つ台東区は23区中6位、副都心3区並みの相場です。

 

対照的に、足立、江戸川、葛飾は23~21位を占め、区内でも駐車場料金が安いエリアですが、全国にならせば第3位の京都府(1万8,216円)に相当するレベル。
埼玉県、千葉県に隣接する、都内でも物価水準の低いベットタウンですら、これですから、東京都区部の駐車場相場には驚かされるばかりです。

 

なお、地価が突出して高い都心部、副都心部とは異なり、機械式、平置きの相場は2万~3万円と、両者に違いはみられません。

西部9区の場合

最後は西部9区の料金相場です。

【西部9区の月極駐車場料金相場】

品川区 3万4,694円
目黒区 34万963円
大田区 2万7,993円
世田谷区 2万6,817円
杉並区 2万4,398円
中野区 2万8,205円
練馬区 1万9,580円
板橋区 2万5,269円
北区 2万6,954円
機械式相場 2万5,000~4万円
平置き相場 2万5,000~4万円

区西部に位置するこの地域は、多摩地区、埼玉県、神奈川県と接する区部外周部を中心とする広域エリアです。
東部と同じベットタウンで、品川、赤羽、蒲田、中野、荻窪といった繁華街も点在していますが、駐車場相場は23区のなかではそれほど高くありません。
特に、緑が多く落ち着いた住宅街である練馬区の相場は23区中20位と安く、区内で車を持って暮らすには良い環境と言えそうです。

 

また、東部7区と同様、機械式、平置きの料金相場は2万5,000~4万円と、いずれも違いはありません。

月極駐車場の料金はどのように決まるのか?

月極駐車場の料金はどうやって決まるのでしょうか。
先ほど、もっとも大きな要素はその土地の地価であると申し上げましたが、駐車場の使いやすさ(利便性)や設備とサービスも料金に反映されます。

駐車場があるエリアの地価

東京23区、なかでも都心部とそれに隣接する副都心部は地価が非常に高く、ほかのエリアに比べてかなり割高に駐車場料金が設定されています。
逆にいうと、少しエリアを外せば、同じような設備と広さの駐車場が安く借りられるわけです。

利便性

使いやすさ=利便性も月極駐車場の料金に影響する要素です。
「住宅地から遠い」「駐車可能車種に制限がある」といった駐車場は人気がないので、料金は低くなる傾向にあります。

 

また、スペースが確保されているように見えても、実際には入出庫に神経を使う駐車場や、場内に急こう配や段差があって不便な思いをする駐車場も存在します。
こういった駐車場は使い勝手が悪いぶん、安いのがメリットですから、運転に自信がある方、料金の安さを優先したい方なら使ってもよいかもしれません。

設備やサービス

駐車場は同じような立地条件であれば、設備やサービスが充実しているほうが料金も高めに設定されています。
料金に反映する主な要素は、屋根があるかないかアスファルト舗装がなされているか監視カメラなどのセキュリティ対策がなされているか、などです。

 

係員が定期巡回している駐車場はトラブルの発生確率も低いですが、人件費や設備代がかかっているぶん、料金はどうしても高くなります。

 

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月極駐車場を選ぶ際の注意点

駐車場料金には相場があるので、同じ土地ならさほど差がないはずですが、なかには同スペックであるにもかかわらず、料金に大幅な差がある場合が散見されます。
これは、集客・宣伝手段が昔ながらの看板のため、周辺の駐車場の情報がインターネットなどから入ってこない情報格差が原因と考えられます。

 

こうした月極駐車場は、オーナーが気づかぬ限り、適正な競争料金が設定されないため、割高な料金で契約する羽目になるかもしれません。

 

看板の集客方法がすべて悪いわけではないですが、時代遅れの弊害は否めません。
月極駐車場選びは、料金をよく調べて複数比較して決めることが大切です。

駐車場の料金相場はエリアによって異なる

今回は、東京23区の月極駐車場の平均相場を解説してまいりました。

 

全国の月極駐車場の平均相場は8,288円ですが、東京都の平均は3万1,077円、都心部と副都心部は3万7,000~4万7,000円台と突出しています。

 

月極駐車場の料金は、エリアの立地、駐車場の設備やサービス、利便性という3つの要素によって決められていますが、特に影響するのはその土地の地価です。
ご自身がどの要素をもっとも重視するかで、駐車場選びは決まります。
本記事を参考に、ベストな月極駐車場を選択してください。

 

ユアーズ・コーポレーションは、首都圏における月極め駐車場の草分け的な存在として、立地やニーズに合わせた駐車場経営をサポートいたします。
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