COLUMN LIST コインパーキングのメリット・デメリットを種類別に解説

             
公開日 2024.02.29 更新日 2024.02.29
    
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街中で何気なく目にするコインパーキング。
目的や周辺環境などによって、いくつか種類があるのをご存じでしょうか?

本記事では、そのコインパーキングの種類ごとに、仕組みや特性を解説します。
駐車場経営は、その場所にもっとも適したスタイルを選択することが成功への第一歩です。
相続土地の有効活用策として、コインパーキングの委託経営をご検討中の方は、ぜひご一読ください。

コインパーキングの種類

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コインパーキングには現在、以下の4種類の機器が使われています。

 

コインパーキングの機器別種類

  • ロック(フラップ)式コインパーキング
  • ゲート式コインパーキング
  • チケット(前払い)式コインパーキング<
  • フラップレス(ロックレス)式コインパーキング

それぞれ特徴が異なるので、どの機器が使われるのかは、立地や広さ、設置環境によって変わってきます。

では、一つずつ見ていきましょう。

ロック(フラップ)式コインパーキング

今のコインパーキングの、主流を占めるのがこのロック式です。
20台未満の、比較的小規模のコインパーキングで多く採用されています。

車が停まったと機械が判断すると、ロック板が上昇し、駐車料金を精算機で支払うとロック板が下降して、車が出庫できる仕組みです。
ロック板が下降したら速やかに出庫しないと、ロック板がすぐに上昇してしまうので注意が必要です。

ロック式はさらに、「ロック板」「昇降式ロック板」「前置き式ロック板」「ロックレス」の4種類に分かれています。

 

ロック式のメリット・デメリット

ロック式のメリットは、乗り逃げ防止効果が高いことです。
料金を払わないと車をパーキングから出すことができません。

デメリットはロック板が上昇したことに利用者が気づかずに、無理やり出庫しようとしてロック板が破損する事故がたびたび起きてしまうことです。
これとは別に、ロック板に不具合が発生した場合も、修理が終わるまで利用者は車を出庫することができません。

ゲート式コインパーキング

ゲート式は、駐車場の入出口に設置されたゲートが特徴的です。
駐車時には入庫時間が打刻された駐車券が発行され、退場時にその駐車券で料金を清算すると駐車バーが上昇し、パーキングから出られます。
入り口に空車表示されていれば、いつでも入庫できるので不特定多数の利用が一般的です。

ゲート式は、公共施設、大型公園や総合病院、郊外型店舗の駐車場など、広い敷地にたくさん駐車できる駐車場で採用されています。
コインパーキングと定期利用者用の月極駐車場を併用しているパターンもよく見かけます。

 

ゲート式のメリット・デメリット

ゲート式のメリットは入出庫管理が容易なこと、大規模な駐車場に適したシステムであることです。
デメリットは、入出庫付近にほぼすべての駐車場機器が集中しているため、駐車数が増えてくると入口付近が混雑してしまうことでしょうか。

チケット(前払い)式コインパーキング

後払い式の通常のコインパーキングとは逆に、チケット式は入庫時に料金を支払って利用する方式です。
入庫後、利用予定時間分の駐車チケットを買って、そのチケットをダッシュボードの外から見えるところに掲示すれば、駐車完了の目印となります。

街中では「前払い駐車場 2時間まで200円 24時間まで400円」などと書かれた看板をよく見かけますね。

 

チケット(前払い)式のメリット・デメリット

チケット(前払い)式のメリットは、なんといっても初期費用が安いことです。
破損や故障がつきまとうロック板がないので、修理費用なども掛かりません。
もちろん、メンテナンス費用も一般的なコインパーキングよりも安価です。

ロック板がないので、駐車が苦手な人でも停めやすく、利用料金も安くかつ前払いなので誰もが安心して利用でき、稼働率が高めに維持できるのもメリットです。

デメリットはメリットの裏返しですが、車止めとなるロック板がないことで不正駐車されやすいことです。
敷地内は常に無人なので管理人の目を盗んで入出庫されたら、なかなか不正駐車を防止するのは難しくなります。
また、料金を過少に支払う利用者や、チケット紛失などへの対応も必要です。

フラップレス(ロックレス)式コインパーキング

フラップ(ロック)レス式もロック板がないタイプです。
ロック板を苦手に感じるドライバーには使いやすい駐車場の一つといえるでしょう。

フラップレス式は、車室ごとに設置されたカメラで駐車車両を検知し、ナンバーを読み取って不正駐車を予防するシステムを採っています。
敷地内には防犯カメラも別に設置して、管理体制を強化したコインパーキングでし。

フラップレス式は、後払い駐車場なので自動車を出庫する際に、精算機に料金を支払います。

 

フラップレス式のメリット・デメリット

メリットはフラップを使用しないため、駐車場内の出入りがスムーズなことでしょう。
平置き駐車場のような感覚で利用できます。
車両と直接接触する部品がないため、ロック式と比較して車両へのダメージリスクが低いこともメリットに挙げられます。

デメリットはカメラやセンサーなどの高度な設備投資が必要で、初期費用が高くなることや、カメラがあるとはいえ、ロック板がないので不正出庫が可能である点です。

しかし、フラップレス式で実際に料金踏み倒しや不正利用を行うのは勇気が要ります。
敷地内の防犯カメラでナンバーを撮影しているので、不正利用者はすぐに特定されてしまいます。
もし、ナンバー部分を隠すとセンサーが異常信号を発し、管理会社のガードマンが駆けつける仕組みなので、そもそも入庫できないのです。
管理・防犯システムが高度に設計されているのがフラップレス式コインパーキングの特徴といえます。

コインパーキングの種類ごとの適性

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各コインパーキングのあらましは以上の通りですが、どの方式が選択されるかは、その地域の事情や利用のされ方、想定駐車台数によって変わってきます。

ここでもう一度、それぞれの方式が適したシチュエーションについてまとめてみましょう。

ロック式コインパーキングの適性

ロック式は土地面積が限られていて、出入口も一つしか作れない比較的小規模(1~20台程度)の駐車場に適しています。

ロックで車止めをするので、比較的狭いスペースであっても、一台一台の入出庫を確実に管理できます。

ゲート式コインパーキングの適性

ゲート式コインパーキングは、大規模な駐車場(20~100台以上)で効率的な管理が必要な場合に適しており、もっとも採用されています。

入口と出口を別々に設けることができ、駐車場内に車両の動線を確保して、スムーズな出入りの流れを確保したい場合に適したコインパーキングです。
長時間の滞在が少なく、短時間での大量出入りが見込まれるショッピングモールやオフィスビル、公共施設などでよく見られる方式です。

チケット式コインパーキングの適性

チケット式は、初期投資を抑えつつ適切な収益を上げたい土地活用希望者に適した方式です。
駐車規模は10~50台で、どちらかというと車両の滞在時間が長めで、定期的な駐車利用が見込まれる場合に向いています。

フラップレス式コインパーキングの適性

フラップレス式は、初期投資にお金をかけても、故障のリスクを減らし保守管理や料金処理の負担を軽減したいというオーナーに向いています。

短時間の利用が多い都市部の駐車場や、大量の車両をスムーズに動かしたい大規模な商業施設の駐車場では、入出庫に時間がかからないシステムが望まれます。
そのため、ロックを操作する必要がなく、容易に出入りできるフラップレス駐車場が選ばれたというわけです。

コインパーキングは4種それぞれに特徴と適性あり

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本記事では、街中で見かけるコインパーキングを種類別に解説しました。
現在の主流はロック式、前払い式、ゲート式、フラップレス式の4種で、よくみられるのはロック式ですが、前払い式、ゲート式、フラップレス式もそれぞれ特性・長所があります。

どの方式が採用されるかは、コインパーキング周辺の環境や、立地特性、付帯施設、駐車場に求められる広さなどによって決まります。

ユアーズ・コーポレーションでは、コインパーキング事業を平面取り活用の決定版と位置づけ、オーナー様の安定的な収益を図るため様々な取り組み方法をご提案いたします。
駐車場経営をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。

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