COLUMN LIST コインパーキングで停電が起きたときの対応

             
公開日 2024.04.30 更新日 2024.06.28
    

コインパーキングが強い台風に襲われると、設備の倒壊や機械の誤作動・破損、はたまた浸水被害に見舞われるおそれがあります。
なかでも厄介なのが、停電に伴う精算機の停止や、フラップが下がらなくなることで駐車中の車が出庫できなくというトラブル。
こうなると、もうコインパーキングは営業停止せざるを得なくなります。

 

今回は、コインパーキングで停電が起きたときの対処法とオーナーがとるべき備えを解説します。

コインパーキングの仕組み

コインパーキングとは、駅の近くや商業施設のそばによくある、24時間営業の時間貸し駐車場のことです。
多くは無人で運営されており、自動料金精算機やロック板などの装置が設置されています。
したがって、それらの機械や防犯カメラなどを稼働させるのには、必ず電力が必要です。

 

コインパーキングには立地や広さによって、多種多様な機器が設置されていますが、その種類は大まかに分けて次の3つです。

 

【コインパーキングに設置する機器の種類】

  • ロック式
  • ゲート式
  • 前払い式

それぞれの特徴や機械の仕組みについて簡単に説明します。

 

ロック式は、駐車台数20台未満の比較的小規模のコインパーキングで多く採用されています。
コインパーキングのなかでも圧倒的なシェアを誇る方式です。
車が停まっていると機械が判断すると、ロック板(フラップ)が上昇し、駐車料金を精算機で支払うとロック板が下降して、車を出庫できる仕組みです。
ロック式はさらに4つの種類に分かれます。

 

ゲート式は、商業施設や病院などの、20台程度のコインパーキングで導入されています。
ロック板を何台も設置するより、ゲート機一式を購入したほうが安上がりなので、中規模程度のコインパーキングではよく見られる方式です。

 

精算機のほかに、発券機やゲート機、バーキャッチャー、事前精算機といった電力を消費する機器が複数設置されています。

 

3つめの前払い式は、精算機のみを設置したコインパーキングのことです。
利用者は駐車する時間分のチケットを購入し、それをダッシュボードの上など、車両の外側からでも見える位置に置き、時間内に出庫する仕組みです。
前払い式の利点は低コストで運営できること。
最低限必要な設備は精算機ぐらいで、アスファルト舗装をしなくても駐車場が開設できます。
同じコインパーキングといっても、ゲート式とは違って簡素な構成になっています。

 

関連記事:コインパーキングのメリット・デメリットを種類別に解説

コインパーキングで停電が発生したらどうなる?

もうお気づきのことと思いますが、電力で稼働する機器を多く設置したコインパーキングにとって、停電は即、営業停止につながる事案です。

 

コインパーキングで停電が起きたら、ロック式はフラップが下がらなくなったり、料金を精算できなくなったりといったことが起こり、出庫不能となります。
フラップは油圧やエアーの力を使って上げ下げしていますが、それを動かすには電力が必要なのです。

 

そうなったら、入り口にロープを張ったり、コーンを置いたりして、“停電中につき駐車場のご利用はできません”の告知とともに、侵入が規制されることになります。

コインパーキングで停電が発生した際の対応

フラップが下がらなくなったら、駐車している車が出庫できなくなり、停電解消まで混乱が続いてしまうでしょう。
実際、地震による停電事故でコインパーキングから自動車が出せなくなった事例は過去にもありました。

 

そのようなときは、まず、管理を委託している管理会社へ連絡するとよいでしょう。
駐車場に掲示してある緊急連絡先がそれですので、お客さまから電話を入れてください。
通常なら30分程度でスタッフが現地に急行し、駐車場にバッテリーがあればその電力を使って、ない場合は手動でフラップを下していきます。
ただし、大規模災害のような緊急時には一斉にSOSが入るので、30分ではとても対応しきれないのが実情です。

 

新しい精算機には、遠隔操作で操作できる機種もあります。
緊急連絡先に電話を入れると、お客様に暗証番号が伝えられ、それを入力することでスタッフが駆け付けなくてもロックを解除しフラップを下げてくれます。
停電時には、まず、その操作が可能か試してから、次の対応を探ってもよいでしょう。

 

台風など迫りくる危機のなかで、最悪の事態を想定したなら、ロック式や立体のパーキングはそもそもおすすめできません。
とりあえず、停電でも自力で出られるゲート式のコインパーキングに停めるのがベターです。
停電の場合は、ゲートのバーも上がらなくなりますが、手で持ち上げれば何とかなるし、最近増えてきたゲートもないタイプの精算式のパーキングなら万一のときでも安心です。

 

自然災害のなかでも、地震は突然なので仕方ありませんが、台風や集中豪雨の場合は、1週間ほど前からある程被害を予測することができるので、それに備えた対応も可能です。
長時間の停電を想定して、なるべく自家用車の使用を控えるか、浸水被害に備えなるべく早くコインパーキングから出庫しておくことです。
どうしても車を使うならゲート式のコインパーキングを利用するなど、自衛策を講じてください。

コインパーキング経営で備えるべき災害

災害多発国の日本では、地震、台風、土砂崩れ、地割れなどでコインパーキングが被災し、営業停止に追い込まれるリスクは高いといえます。

 

こうした自然災害に対しては、コインパーキングの設計の確認やハザードマップの見直し、事業者用保険の加入などの自衛策を講じましょう
停電すると、電力を使ったフラップ板やゲートは利用できなくなるので、お客さまのために、緊急用の連絡先を看板に記しておくことを忘れずに。

 

関連記事:コインパーキング経営にまつわるトラブルの対処法を解説

台風・大雨の際はコインパーキングから出庫を急ごう

本記事では、コインパーキングで停電が発生したらどうなるか、どう対応すべきかについて解説しました。
精算機やロック板など、電力で制御する装置が多いコインパーキングは、停電時は機能が停止し、駐車中の車の出庫ができなくなるおそれがあります。

 

精算機のなかには遠隔操作が可能な機種もありますが、台風など天候急変が予報されているときは、万が一の停電に備えてゲート式のパーキングを利用がおすすめです。
大きな台風で雨量が増えているときは、早めの出庫を心がけましょう。

 

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