COLUMN LIST コインパーキングの料金相場とは?留意すべき最大料金も解説

             
公開日 2024.03.28 更新日 2024.06.28
    

ドライバーにとっては救世主ともいうべきコインパーキングですが、立地条件によって、料金相場に大きく開きがあるのはご存じですか?
スポット利用が主体のため、利用料は割高ですが、長時間利用者にはお得な最大料金を設定しているところもあります。

そこで本記事では、コインパーキングの料金相場と最大料金について詳しくご紹介します。
できるだけお得にコインパーキングを利用したい方は、ぜひ参考になさってください。

コインパーキングの料金相場とは?

コインパーキングの料金相場は、地域によって差があります。
同じ都道府県内であっても、県庁所在地とその以外の地域で格差があるほどです。
これからコインパーキングの経営を始めようという方は、オープンを予定する土地柄と相場を勘案して料金を設定する必要があります。

以下は、全国主要10都市のコインパーキングの料金相場を見たものですが、比較するうえで次の条件を揃えてみました。

【比較をするうえでの設定条件】

  • 大手のコインパーキングを検索。駐車規模は20台以上
  • 駅から500m以内で平日の昼間料金
  • 極端に安い・高い料金は除外
  • 駅は主にJR駅を選択

【全国主要都市のコインパーキング料金相場】

地域名

料金相場(1時間あたり)

北海道/札幌

400~600円

宮城県/仙台

300~600円

東京都/東京

600~1,200円

愛知県/名古屋

300~600円

京都府/京都

600円

大阪府/大阪

600~1,200円

広島県/広島

400~600円

愛媛県/松山

300円

福岡県/博多

300~600円

沖縄県/那覇

200~300円

やはり、東西の大都市である東京と大阪の相場がほかの都市を引き離しており、高値では1,000円を超えています。
ほかの都市は、沖縄を除けばおおむね横並びの水準であり、300~600円程度の相場です。

同じ地域、条件でも、相場に200~300円の幅があるのは、コインパーキングの運営会社によって料金設定に差があること、また、地域性の違いも関係しているとされています。

地方より都心のほうが高い理由

東京都区内は地方都市に比べると、コインパーキング料金が大幅に高く設定されています。
地方では60分200円程度のところが多いのに対し、都区内の繁華街では20分400円なら安いほう、場所によっては10分500円という場所も存在します。
区境など、隣り合っていても倍以上違うケースも珍しくありません。

なぜ、都区内の駐車場料金がこれほど高いかといえば、もともとの地価が高いことにくわえ、駐車スペースが少ないという、駐車場の供給不足も理由に挙げられます。
スポット利用が主体のコインパーキングは、付近の駐車場が満車だったり、とにかく急ぎの用事があったり、という人が多少高くても使うことが多いのです。
ほかの地域からみれば、すこぶる強気な価格設定でも需要が見込める以上は、適正ということでしょう。

抑えておきたいコインパーキングの最大料金

コインパーキングで時間料金の横に「昼間最大」「夜間最大」と書かれた看板を見かけた方は多いのではないでしょうか。

この「最大料金」とは、定められた時間内であれば、最大料金に達したあとは課金されないシステムのこと。
長時間駐車をした場合に、お得になるよう設計されています。

最大料金の条件設定は、「24時間毎」「区間最大」「当日24時まで」などの種類があります。
また、後述するように、最大料金の繰り返し有無の設定(1回限りとか、繰り返し適用といった)の表示もされているので、利用する際はここも確認する必要があります。

最大料金がない場合

最大料金の設定がないコインパーキングも存在します。
こうした場合、おおむね次のように表示されています。

【最大料金のないコインパーキングの表示】

  • 8:00~24:00 30分/300円
  • 24:00~8:00 60分/150円

この駐車場を8:00から18:00までの10時間使用したとき、利用料金はいくらになるでしょう。
当該時間帯は1時間で600円ですから、10時間利用した場合は6,000円ということになります。

次に、8:00から翌日8:00まで24時間利用した場合を考えてみます。
まず、8:00~24:00(16時間)までが「600円×16時間=9,600円」、24:00~8:00(8時間)までが「150円×8時間=1,200円」です。
これを合計すると1万800円となり、2日間利用した場合は2万1,600円になります。

最大料金がない場合、いくら使っても割引とはならないため、比較的割高な代金になってしまいます。

最大料金がある場合(繰り返し適用あり)

次に、最大料金が設定されており、かつ繰り返し適用されるケースを見てみましょう。

【繰り返し適用ありのコインパーキングの料金表示】

  • 8:00~20:00 30分/200円 昼間最大1,000円
  • 20:00~8:00 60分/200円 夜間最大500円

※最大料金は繰り返し適用になります

こうした価格表示がされているコインパーキングを、8:00~18:00まで10時間利用したとしましょう。
その場合は、昼間最大の1,000円が適用されるので1,000円になります。
丸1日利用した場合は、昼間最大1,000円+夜間最大500円の1,500円です。
1日中停車しても代金は1,500円ということです。

「最大料金は繰り返し適用」と記載されているので、2日間にわたる駐車でも3,000円となります。
利用者にもわかりやすく、良心的なプランだと言えるでしょう。

今日の駐車場でもっとも普及しているのがこの繰り返し適用ありの最大料金制なのです。

最大料金がある場合(繰り返し適用なし)

最後に繰り返し適用なしの最大料金の場合です。

【繰り返し適用なしのコインパーキングの料金表示】

  • 8:00~20:00 40分/400円 昼間最大1,500円(1回限り)
  • 20:00~8:00 60分/200円 夜間最大600円(1回限り)

この駐車場を、朝8時から、夕方18時までの10時間利用した場合は、②と同じように昼間最大料金の1,500円が適用されます。
丸1日利用した場合も、「1,500円+夜間最大料金600円=2,100円」で、この考え方も②と同じです。

違うのはここから、2日連続で使用した場合です。
1日目は2,100円で、これはいいのですが、最大料金適用は1回限りなので2日目は左の単位料金で計算することになります。
すなわち、「昼間12時間分7,200円+夜間12時間分2,400円=9,600円」となり、2日分合計の代金は「2,100円+9,600円=1万1,700円」となるわけです。

これは同じ最大料金でも「繰り返し適用あり」の3,000円に比べて8,700円もの割高ですから、長時間利用者には向かない設定といえるでしょう。

高額請求にならないために注意すること

最大料金をうまく使えば、コインパーキングをリーズナブルに利用することができますが、その際、繰り返し適用がないと、2日目以降の代金が跳ね上がるので注意しましょう。

また、ほかにも時間帯や曜日、季節など、最大料金を適用する条件が細かく決められている場合がありますから、看板掲示でしっかり確認しておきたいものです。

また、コインパーキングの駐車料金は、入口付近の看板に大きく記載されているので、「何時間利用すればいくら」という見当をつけておきましょう。
時間制のコインパーキングでは、最大料金の設定がないところに車を長く停めた結果、数万円という金額を請求された例もあります。

駐車場の代金は都心部ほど高額になるので、このあたりのコインパーキングを利用しなければならないときは、周辺で少しでも安い場所を事前に探しておきましょう。

 

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コインパーキング料金の仕組みを知って賢く利用しよう

コインパ-キングの料金相場は、地価が高く、駐車スペースが少ない大都市部の中心ほど高く、地方との格差は大きく広がっています。
主要都市で一番高いのは、東京と大阪で、高値では1時間あたり1,000円を超えます。
ほかの都市はおおむね1時間あたり300~600円の相場となっています。

駐車場を長時間利用するには、最大料金の設定があるコインパーキングを選択すると、リーズナブルに利用できます。

ユアーズ・コーポレーションでは東京、宮城を中心にコインパーキングの導入実績があります。
首都圏と東北が中心ですが、全国規模でコインパーキング事業を今後も展開していきます。

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