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月極駐車場

月極駐車場の駐車場経営における特徴

    

繁華街や駅前の駐車場といったら、時間貸しのコインパーキングを連想される方が多いと思います。

しかし、一歩住宅街に足を踏み入れれば、昔ながらの月極駐車場が優勢ですよね。

戸建て、マンション住みで駐車場がない、あるいは手配できなかった自動車所有者にとっては月極駐車場こそが頼みの綱なのです。

この記事では、そんな“駐車場難民の味方”ともいえる月極駐車場を経営するなら、という視点で、解説します。

月極駐車場経営とは?

月極駐車場とは、1か月単位で契約する駐車場のことです。

毎月、決まった額の賃料が徴収できるので、土地オーナーにとっては安定した収入源となります。

また、コインパーキングのような機械の導入が必須ではないため、初期費用が少なく、比較的簡単に始められるのがメリットです。

土地の上に建設物がないシンプルな構造のため、利用者との賃貸契約が終われば、駐車場からほかの土地活用に転用したり、売却したりすることも容易にできます。

月極駐車場経営は、こうした参入・撤退障壁の低さや、収入の安定度が魅力といえます。

月極駐車場経営がおすすめの方の特徴

月極駐車場の運営方法やメリット・デメリットは後ほど詳報しますが、ここでは、月極駐車場経営がおすすめの方の特徴を探ってみます。

それはまず、マンションや住宅街付近の土地を所有している人です。

“車の住処“でもある月極駐車場は、車の所有者の住居に近い場所、できれば徒歩数分圏内にあることが、必須の条件です。

そうであれば、マンションの駐車場が満車で契約の空きがない場合や、戸建て住宅で駐車スペースが足りない場合に、長期的契約が見込めます。

周囲に月極駐車場が多ければ、それなりに需要が見込める場所といえるので、月極駐車場の経営を検討するのもよいでしょう。

もちろん、出店を検討する際には、事前に競合先の情報を集め、地域の駐車場料金の相場を知っておく必要があります。

月極駐車場経営の運営方法

月極駐車場の経営方式には、「自主管理方式」「管理委託方式」「一括借上げ方式」の3つのスタイルがあります。

それぞれの特徴を理解し、もっとも無理なく収益を挙げられる経営方式を選択することが重要です。

自主管理方式

自主管理方式とは、駐車場の整備から料金設定、開業に際しての申請手続き、管理・運営までのすべてをオーナー自身で行う方法です。

委託管理料などが発生しないので、売上のすべてはオーナーの収入になりますが、駐車場経営に関わるすべての手間を自分で引き受けなければなりません。

毎日の清掃や機器の稼働の確認、周辺の競合駐車場の調査、トラブルへの対応など、日々つきっきりとなる仕事も多いので、サラリーマンが片手間で行うのは無理でしょう。

誰の力にも頼らぬ以上、駐車場経営に関するノウハウや経験も必要です。

また、初期費用やランニングコストも100%個人負担ですから、ほかの経営方法とくらべて持ち出しも多くなります。

以上、自主管理方式に向いている方の条件をまとめると次の通りです。

3つの経営方式のなかで、もっともハードワークになりますから、ほかの方式より向き不向きははっきりしているといえます。

自主管理方式適応の必須条件

  • 駐車場経営の経験や知識が豊富
  • 駐車場の管理・運営にあてられる時間が十分にある
  • 日々の管理を負担に感じない
  • 土地持ちでかつ十分な自己資金がある

これらの条件の一つでも欠ける場合は自主管理方式には向いていないと判断できます。

管理委託方式

管理委託方式とは、経営は個人で行い、駐車場管理のみを管理(運営)会社に委託する方法です。

委託できるのは、賃料の回収や利用者の募集、駐車場の清掃や巡回、トラブルが起きた際の対応など、日々の業務全般です。

また、管理会社は駐車場運営のプロですから、マーケティングや運営に関するアドバイスをもらえる場合もあります。

すべてを自分で管理するのは無理、という方におすすめの経営方式ですが、管理の手間が省ける反面、管理委託料(手数料)が発生し、そのぶん収益が減ることは踏まえておきましょう。

管理会社や契約内容にもよりますが、管理委託料は収入の10%前後というケースが多く、定額でいくらと決めている会社もみられます。

管理委託方式も、開業資金はオーナー負担となることが多いので、ある程度の自己資金で初期費用を工面できる方に向いています。

一括借上げ方式

一括借上げ方式は、土地を駐車場運営会社に貸し出し、その賃料が収入となる「土地貸し」の1スタイルです。

サブリースとも呼ばれます。

駐車場の稼働率は関係なく、契約した業者から駐車場オーナーに対し、毎月一定額が支払われる方法です。

安定した収入が見込める一方、稼働率がどれだけ上がってもオーナーの収入が増えることはありません。

一括借上げ方式は、月極駐車場より後述するコインパーキング経営で多く用いられる管理方式です。

駐車場運営会社が機械代をはじめとする初期費用を負担してくれることが多く(アスファルト舗装は原則オーナー負担)、利益追求より低コスト優先、という方におすすめです。

管理委託方式と同様に、駐車場経営に伴うトラブルやクレームへの対応、面倒な掃除や料金回収なども運営会社に丸投げで問題ありません。

初めて駐車場経営をする方、初期費用を抑えたい方、駐車場経営の手間をなるべく減らしたい方に向いた経営方法です。

月極駐車場経営のメリット

最初にも書きましたが、月極駐車場は同じ駐車場のコインパーキング経営と比べても、初期費用が少なく、少ない元手で始められる土地活用法といえます。

極端な話、砂利や土のままで区画割りを行えば開業できるので、運営費用はかなり抑えることができます。

コインパーキングや賃貸住宅の場合、定期的なメンテナンスや、経年劣化による修繕などのランニングコストが必要ですが、月極駐車場はこまめな修繕が不要です。

とにかく、駐車場として支障がない限り使いつづけることができるので、一般的なアスファルトの耐用年数といわれる10年以上は修繕の手間いらずといえます。

このランニングコストの少なさも、月極駐車場経営の大きなメリットといえるでしょう。

①毎月安定した収入が得られる

月極駐車場は1か月単位で契約を結ぶため、毎月安定した駐車場賃料が見込めます。

稼働率が高い、つまり満車に近づくほど、収益は上がっていきます。

契約者が解約しない限り、収入は変動なく安定するため、収支計画も立てやすいでしょう。

②初期費用が抑えられる

前述した通り、月極駐車場は、コインパーキングのような特別な設備がなくても経営ができます。

建物がいらないので、数千万~数億円規模のマンションなどと比べると、初期費用の低さは圧倒的です。

不動産投資の初心者の方も比較的始めやすいといえるでしょう。

ただ、そうは言っても、利用者が快適に利用できる環境は最低限整えておかないと集客に影響します。

ここで月極駐車場経営に必要な主な初期費用を挙げておきましょう。

月極駐車場経営における初期費用

  • 土地の整地(砂利・アスファルト・コンクリートなど)
  • 車止めのブロック
  • 駐車スペースのロープ張りやライン引き
  • 周辺が暗い場合は照明の設置
  • 屋根の設置

最低限の設備として、土地の整地・車止めブロック・駐車スペースの印さえあれば月極駐車場は始められます。

整地費用は土地の広さや整備に使う素材にもよりますが、舗装代は100㎡あたり20万〜80万円程度です。

駐車区画のライン引きもロープとペグを利用すれば、コストを抑えられます。

自主管理や管理委託の場合、なるべく自分で整備したうえで、対応が難しい部分だけ整備業者に依頼するとよいかもしれません。

5~10台規模の月極駐車場で初期費用は200万~500万円が相場とされています。

アスファルト舗装代は一括借上げの場合も、オーナー持ちが原則なので、契約するときに費用がどのくらいかかるのかを管理会社に確認しておきましょう。

③自営で行うことができる

月極駐車場は、個人でも運営会社に頼らずに、自営でも行うことができる点がメリットです。

ただ、これから乗り込んでいこうとする業界のことを何もわかってなければ、成功はおぼつかないでしょう。

駐車場経営を個人で成功させるためにはいくつかのポイントがあります。

その主なものは次の通りです。

月極駐車場経営を自営で行うためのポイント

  • 立地から月極駐車場に合った土地か見極める
  • 駐車場法について勉強する
  • 周辺相場を調査して適正な賃料を決める
  • ランニングコストの見積もりを厳しく行う
  • 収益予想は控えめに
  • 実質利回りを計算する
  • 税金を考慮した事業計画を立てる

何事にも事前の研究と準備が欠かせないということですね。

そして、自営の駐車場という以上は立派な個人事業主。

特に、税金についてはたとえ駐車場経営が赤字となっても支払いは免れません。

優遇措置のない固定資産税や、都市計画税の支払いを繰り入れた事業計画を立ててから、開業に臨みましょう。

④短期間で始めることが可能

アパートやマンションなどの賃貸経営は、建物の建設から完成、入居者募集まで多くの作業工程があり、建設準備段階から経営開始まで長いリードタイムが必要です。

また、同じ駐車場経営でも、コインパーキングは付帯設備の設置にそれなりの工事を要するので、決定からすぐに開業というわけにはいきません。

それに対して、月極駐車場は土地の整備やライン引きを済ませば、短期間で開業にこぎつけることができます。

砂利や土のまま区画割りを行うだけでも月極駐車場として利用できますが、アスファルトで舗装する場合でも、100坪ほどであれば7〜10日間で工事が完了します。

⑤他の土地活用への変更がスムーズ

参入のハードルが低い月極駐車場は撤退も容易、駐車場経営以外の土地活用を思い立ったら、短期間で変更できます。

コインパーキングと比べると、機械や設備の設置が少なく、更地に戻す際の手間や費用がかからないからです。

また、賃貸住宅と異なり、駐車場経営には借地借家法が適用されません。

貸主の都合で解約する場合、賃貸住宅では告知から6か月ほどの期間を要しますが、駐車場経営では2か月ほどで解約が可能です。

利用者との駐車場利用契約が終了したら、いつでもやめられます。

⑥狭小地や変形地でも始められる

車1台分の駐車スペースがあれば始められるのが、月極駐車場のよいところ。

そのため、面積の小さい狭小地や、形がいびつな変形地でも駐車場として収益化することができます。

戸建て住宅を建てられない土地でも、有効活用できるのが月極駐車場経営の強みです。

⑦災害による被害リスクが少ない

駐車場の多くは上屋がないため、地震や台風などの自然災害の影響は比較的軽微です。

万が一、地割れなどの被害にあっても、設備のない月極駐車場ならアスファルトを補修する程度で運営再開が可能です。

アパートやマンションの経営と比較して、災害リスクが低い土地活用方法といえます。

月極駐車場経営の注意点

メリットばかりのように聞こえますが、月極駐車場経営にはそれなりのデメリットというか、留意が必要な点もあります。

その一つが24時間出入りでき、通常は無人という環境から起こりやすいトラブルです。

どうしても、監視の目が行き届かないため、不正駐車や不法投棄、利用者同士のいざこざや器物破損といった事例の温床となりやすいのです。

さらにビジネスとしても、開業・運営コストが低いぶん、収益性もまた低く、大きな儲けは期待にくい、事業の成否は立地環境に左右されやすいなど、いくつかの弱点を抱えています。

ここでは、月極駐車場経営の注意点として3つほど取り上げます。

不正駐車

不正駐車(無断駐車)は月極駐車場で多いトラブルの一つです。

自分が契約している区画にほかの車が停まっていたら、駐車する場所がなくなり、お金を払っている利用者はたまったものではありません。

不正駐車は、一時的に駐車しているケースもあれば、近隣の住宅や店舗への来訪者が何度も停めているケースもあります。

このような事例を見つけたら、再発防止のためにもオーナーとしては厳しく対処する必要があります。

具体的な対応方法を実行順に挙げると次の5つです。

不正駐車された場合にとるべき対応

  • 管理会社に連絡する
  • 警告書を貼り付ける
  • 警察に通報する
  • 所有者を特定して内容証明を送る
  • 損害賠償請求をする

必ずしもすべての対処法を実施する必要はありませんので、状況に合わせて、その後の対応を進めましょう。

ほかの区画を契約している人が間違えて駐車しているケースもあるため、まずは管理会社に連絡してください。

無断駐車には、正しい知識をもって、慎重に対応することが大切です。

定期的な清掃・巡回を行う、防犯カメラを設置するなど、無断駐車されにくい駐車場作りにも努めましょう。

目に付きやすい位置に、無断駐車禁止であることを伝える看板を設置するのも有効です。

ただし、罰金いくらと表示しても法的強制力はなく、新たなトラブルの火種ともなりやすいのであまりおすすめできません。

収益性は高くない

月極駐車場もコインパーキングも、平置きの平面展開がほとんどですから、複層階のアパートやマンション経営と比べて、収益性が低い面は否めません。

そもそも、同じエリアの土地であっても、賃貸住宅の家賃より車の置き場の賃料を高く設定することはできないので、住宅とは比べるまでもないのです。

土地によっては向き不向きがある

駐車場経営には土地によって向き不向きがあります。

はじめから向いていない土地で頑張っても、徒労に終わってしまうかもしれません。

需要と立地を慎重に見極めてから開業に踏み切りましょう。

月極駐車場の需要が見込まれるのは、面している道路が広く出入りしやすい場所、マンション・戸建住宅が多い住宅地、観光地の飲食店や商店の多いエリアなどです。

反対に月極駐車場経営に向いていない土地には、住宅地であってもそれぞれの住宅やマンションに十分な駐車場スペースが確保されているところです。

また、あまり目立たない場所や、急斜面、道が狭い場所でも月極駐車場の経営は困難が予想されます。

月極駐車場経営の収益モデル

それでは、月極駐車場経営の収益モデルを探ってみましょう。

地代の高い東京23区で月極駐車場を経営すると、どのくらいの収益を挙げられるのでしょうか。

総務省の「小売物価統計調査」のデータをもとに、収入を大まかに算出してみました。

それによると、東京23区で月極駐車場を借りた場合、1か月にかかる料金は平均2万6,500円ですが、これは収容可能台数1台のケース。

これが3台であれば、貸主からみた月間収入は2万6,500円×3台=7万9,500円、約8万0,000円という計算になります。

下記は収容可能台数別(1台/5台/10台/20台)に月間収入と年間収入の概算をまとめたものです。

収容可能台数  収入(月間)  収入(年間) 
1台  26,500円  318,000円 
5台  132,500円  1,590,000円 
10台  265,000円  3,180,000円 
20台  530,000円  6,359,000円 

引用元:総務省統計局|小売物価統計調査(動向編)7342「車庫借料」(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003420453)

駐車場経営にはコインパーキング経営もある

駐車場経営のスタイルには月極駐車場のほかにもう一つ、コインパーキングがあります。

ここまでたびたび、その名が登場しましたが、どういったものなのか改めて説明しておきましょう。

コインパーキングとは、時間貸し駐車場のことで、賃貸契約なしで誰でもスポット的に利用できるのが特徴です。

契約台数が収入につながる月極駐車場と違って、駐車された台数×時間で収入が決まります。

車の出入りが多い、商業施設の近くや駅付近、繁華街などでは、月極駐車場より効率よく収益を挙げられるでしょう。

精算機やロック装置など、専用の設備が必要となるため、初期投資は月極駐車場よりかかり、管理委託や一括借上げで運営されるケースが多くなっています。

駐車場経営ならユアーズ・コーポレーション

ユアーズ・コーポレーションは1974年の創業以来、不動産の設計・開発から、有効利用、管理運営などを一貫して手掛けてきた総合不動産管理会社です。

なかでも、駐車場関連事業は創業時から注力している事業であり、首都圏における月極め駐車場の草分け的な存在として、様々なデータやノウハウを多数蓄積してきました。

1990年代に突如出現した100円パーキングも今ではすっかり定着し、都内と仙台で月極駐車場と合わせ約5,000台を運営中です。

月極駐車場経営では、“利用者のニーズを逃さない月極め駐車場サポート”をモットーに、立地やニーズに合わせた月極め駐車場を提案しています。

駐車場スペースに収納トランクをプラスした「トランクガレージ」は、荷物の保管に大変便利と好評です。

ユアーズ・コーポレーションでは、こうした他とは違う、ユニークな取り組みによって空きの出にくい高稼働率を実現しています。

建物の前にある駐車場

中程度の精度で自動的に生成された説明

月極駐車場記事内写真

ユアーズ・コーポレーション管理の月極駐車場(左)と「トランクガレージ」(右)

そんなユアーズ・コーポレーションの、オーナー間のコミュニケーションを象徴する取り組みとして続けられてきたのが「ユアーズ・オーナー会」です。

不動産オーナー業はその性格上、お互いの情報交換が困難であったり、悩み事を相談する相手がいなかったりと、孤独な環境に置かれがちです。

「ユアーズ・オーナー会」はそのようなオーナー同士の情報交換と親睦を深め合う目的から2015年3月に発足しました。

現在、首都圏を中心に、会員数は正会員・準会員合わせて1,000名を超える規模となっています(令和3年4月現在)。

同社内に置かれたオーナー会事務局では、会員の「よろず相談室」として様々なサポートを行っているほか、都度タイムリーな話題を特集した会報を年3回発行しています。

また、セミナー・勉強会では、これまでに、不動産の法務・税務の勉強会や「不動産活用セミナー」、「不動産売却入札制度」などを取り上げ、“時代に即したテーマ”と好評でした。

ユアーズ・コーポレーションの施工事例(コインパーキング)

駐車場名称 三軒茶屋第6 立石第9
住所   東京都世田谷区三軒茶屋 1-25 東京都葛飾区立石  8-10-17
収容台数  4台 4台
利用金額  8~22時  25分/200円
22~8時  60分/100円
8~19時  60分/200円
19~8時  60分/100円
24時間最大料金 1,800円 
24時間最大料金 1,200円
夜間最大料金   400円   夜間最大料金   400円
現金不可  

<三軒茶屋第6>

事例 三軒茶屋

<立石第9>

事例

安定収入と手軽さ重視なら月極駐車場経営

今回は、月極駐車場にスポットを当て、その特徴や経営スタイルのあれこれ、運営するメリットや注意点、収益モデルなどを取り上げました。

その名の通り、1か月単位で契約する月極駐車場は、繁華街や駅近くに集中するコインパーキングとは対照的に、住宅街を中心に地味ながら存在感を示してきました。

収容台数を埋めることができれば安定した収入が可能、駐車場をやめたあと短期間で他の土地活用に転用できる、災害に強い、といった点が魅力といえます。

コインパーキング運営大手のユアーズ・コーポレーションは、月極駐車場経営でも長年培ったノウハウでオーナー様に有意義な提案をお約束します。

ぜひ、ご相談ください。

ディスクリプション:都市部で隆盛を極めるコインパーキングの裏で、地味な印象もある月極駐車場ですが、月単位契約と“設備いらず”ならではのメリットも多々あります。この記事ではそんな月極駐車場に焦点をあてて解説しています。

    
管理委託 サブリース

管理委託とサブリースの概要とそれぞれの違いについて解説!

    

管理委託とサブリースの概要とそれぞれの違いについて解説!

マンションや一戸建て住宅を賃貸用に購入したら、管理をどうするかという問題に直面します。
入居者管理や家賃の徴収など、やることはたくさんあります。
自分で行う手もありますが、サイドビジネスであれば、手間や時間はかけられません。

そんなときは不動産の管理会社に相談しましょう。
今回は“管理委託”と“サブリース”という2つの委託方法を紹介します。
「ストレスなき不動産運用」を目指す方はぜひご一読ください。

管理委託とは

管理委託とは、所有する賃貸物件などの管理をオーナー自身が行わず、管理会社に委託して効率的に管理する方法です。
一般管理契約ともよばれます。

不動産の管理業務は、入居者の募集や契約管理、賃料の徴収や滞納処理、修繕やメンテナンスなど多岐にわたり、非常に煩雑です。
サラリーマンオーナーがこれらの業務を一つひとつ行うとなると、時間が足りません。
とても本業の片手間でこなせる仕事量ではないからです。

管理会社はこの仕事をオーナーから委託されて行う専門の業者です。
これによって、オーナーは現地を定期的に訪れて建物を見て回り、賃借人と会って話を聞いたり、退去時に清掃をしたりという仕事から解放され、本業に集中できるようになります。
つまり、手間をかけずに不動産投資を行うことが叶うわけです。

現在では、管理委託は一般的な不動産の管理方法となっており、多くの不動産オーナーが利用しています。

サブリースとは

サブリース契約とは、賃貸物件の経営そのものをサブリース会社に一任する管理方法です。
オーナーとサブリース会社で、普通賃貸借契約を結び、賃貸物件の全戸をサブリース会社が借り上げるやり方が一般的です。
不動産の価値が高まるなかで、資産の有効活用や収益化を目指すオーナーが増え、ポピュラーな手法として広まってきました。

オーナーと賃貸人とのあいだを、サブリース会社が仲介するため、物件管理や入居者との契約はすべてサブリース会社が請け負います。

サブリース会社にしてみれば直接不動産を所有する必要がないため、資金やリスクを抑えることができます。
かたやオーナーは、サブリース会社が不動産の管理業務を行うので、入居者募集や契約管理、修繕などの業務には一切関わることがありません。

サブリース会社は契約後、入居者の有無にかかわらず、毎月決まった家賃を不動産オーナーに支払います。
その額は契約時に決定しますが、成約価格(満室時)の80~90%が相場のため、オーナーはたとえ満室になっても100%の家賃は受け取ることはできません
その代わり、80%以下の入居率が続くようなら、サブリース会社の支払い固定家賃のほうが高いのでオーナーは得をします。

”勝ち負け“は年間を通じて判断するしかありませんが、放っておいても入居者が見つかるような人気物件であれば、オーナーは最初からサブリースに頼る必要はないわけです。
そういった、うま味にある物件はオーナーが自分で管理するか、管理委託に回したほうが得なので、家賃の決定権は手放さないほうがよいでしょう。
なお、修繕費は貸主であるオーナーの負担となるため、サブリース会社からオーナーに請求されます。

管理委託とサブリースの違い

管理委託(一般管理契約)とサブリースの違いをまとめたものが下表です。

どちらも入居者募集や契約・更新手続きなどを代行してくれますが、管理委託はオーナーが経営の主体なのでオーナーの権限が強いといえます。
これに対し、経営丸投げ型のサブリースは賃料を決める権限を持ったサブリース会社が強い立場になります。

管理委託とサブリースの比較(オーナー視点)

管理方式 管理委託 サブリース
家賃保証 なし あり
管理手数料 受け取れる 受け取れない
家賃 適正額 低額
更新料・礼金 受け取れる 受け取れない
リフォーム依頼先 自由に選択可能 サブリース会社指定の会社
トラブル関連 オーナー対応 サブリース会社対応

一番大きな違いは、オーナーの懐に入る家賃収入の決まり方です。

管理委託方式の場合、契約は入居者とオーナー間で行われるので、空室率がそのままオーナーの収入ダウンにつながります。
入居者がいなければ、家賃収入はゼロ円です。
サブリースはサブリース会社が入居者と契約を結び、部屋のオーナーは普段入居者と接することはありません。
オーナーは、部屋の空室率に関係なく一定額の家賃が受け取れますが、満室になっても収入には反映しないのでローリスク・ローリターン型の運営方式といえるでしょう。

管理委託のメリット・デメリット

管理委託とサブリースの違いが分かったところで、それぞれのメリット・デメリットについて見ていきます。

管理委託のメリット

主なメリットは、「管理業務の手間が省ける」「賃貸物件の収益がオーナーの収入になる」といったところでしょうか。
詳しくみていきましょう。

管理業務の手間が省ける

管理委託にすると、契約内容にもよりますが、管理業務の手間がいりません。
建物の点検やメンテナンスをはじめ、退去後のリフォームの手配なども委託可能です。
また、入居者の募集や契約、退去時の原状回復費用の精算もすべて管理会社に任せることができるので、オーナーはほとんどの管理業務から解放されます。

サポート体制も手厚いため、物件の集客や入居者とのトラブルなど、オーナー単独では解決が困難な問題にも対応してくれます。

賃貸物件の収益がオーナーの収入になる

家賃は、物件の需要に合わせて自由に動かすことができます。

設定した家賃は、管理会社に支払う管理料を除いてまるまる自分の収入になるので、好立地の物件を所有している場合はサブリースより有利な契約形態となります。
家賃とは関係ありませんが、入居者に自分で会って決められるのも、自己経営方式と管理委託方式だけです。

管理委託のデメリット

そんな管理委託方式にも、デメリットと呼ぶべき弱点はあります。
具体的には「管理費用の支払いが発生する」「空室リスクがある」「管理会社の選定を誤ると損害を受ける」「入居者トラブルにも直接対応する必要がある」という4点が挙げられます。

管理費用の支払いが発生

当然ですが、管理会社には毎月、不動産管理費を支払わなければなりません。
毎月の家賃収入が30万円で管理費が5%の場合には1万5,000円の管理委託料が発生します。
これを高いとみるか安いとみるかは管理業務の捉え方にもよります。

空室リスクがある

賃貸マンションやアパートを経営していれば、必ず空室リスクに直面するのは致し方ないところです。
立地の良くない物件、家賃が相場より高い物件、不動産の閑散期などの場合はなかなか入居者が決まらず、キャッシュフローが厳しくなって焦りが生まれます。

サブリース契約は空室の有無に関係なく一定の賃料を得られますが、管理委託方式は管理会社がまじめに募集を行っても、なかなか入居者が見つからないことはザラです。
入居者がいなければ、家賃収入は入らないため管理費の持ち出しが続くことになります。
サブリースのように低額ながら安定した収入を得られるとは限らないのが管理委託方式なのです。

管理会社の選定を誤ると損害を受ける

管理委託方式ですから、質の悪い管理会社を選んでしまうと損害を被ることもありえます。
入居者からのクレームに適切に対応しない、空室があっても営業活動をしないなど、やる気のない管理会社であったら新しい管理会社を探す必要があります。

入居者のトラブルに直接対応する必要がある

入居者との間にトラブルがあったときには、オーナーが直接対応しなければなりません。
管理会社はそこまでは面倒をみてくれないのです。
家賃の未納や騒音トラブルなど、こじれると解決が難しい場合は、サブリースにしてサブリース会社に丸投げしてしまうのも一手です。

サブリースのメリット・デメリット

続いて、サブリース方式のメリット・デメリットについて説明します。

サブリースのメリット

サブリース契約のメリットとしては、「賃貸経営の手間がかからない」、「空室に関係なく一定の賃料を得られる」、「相続税対策に有効」なことが挙げられます。

賃貸経営の手間がかからない

サブリース会社が賃貸経営を行うため、オーナーは管理業務に関わることはありません。
契約管理や入居者募集、家賃徴収、建物の清掃、退去時の原状回復工事などの業務はほぼ丸投げできます。
貸し手であるサブリース会社にとっても、不動産をみずからの名義で所有する必要がないため、資金やリスクを抑えることができるというメリットがあるのです。

空室に関係なく一定の賃料を得られる

空室に関係なく、一定額の家賃が保証されている点もサブリースのメリットです。

一般管理契約の場合、空室はオーナーの減収に直結しますが、サブリース契約は管理会社が建物全体を一括で借り上げるため、空室の有無にかかわらず同じ賃料が支払われます。

相続税対策に有効

相続税対策に有効な点も見逃せません。
賃貸物件の所有者が亡くなり相続が発生すると、その物件に相続税が課税されます。
しかし、第三者に部屋を貸していると、資産価値が下がるので、賃貸物件の入居率が高いほど相続税額は低くなるのです。
サブリース契約だと実際の空室率に関係なく、サブリース会社に供与した時点で「入居率100%」となり、その状態で相続税額が計算されるため、相続税は大きく抑えられます。

サブリースのデメリット

サブリース契約にもデメリットがあります。
主なものは、「収益性が低い」「家賃の値下げが続く可能性がある」、「入居者を選べない」、「オーナー側からはサブリース契約の解約が難しい」などの点です。
また、「リフォーム費用がかさむかもしれない」といった盲点も潜んでいます。

収益性が低い

サブリース契約は管理委託と違い、家賃全額がオーナーの収入になるわけではなく、入居者との間に入るサブリース会社の手数料が家賃収入から引かれます。
そのため、毎月一定額の収入があるといっても、収益性という面では決して高くないことを理解しておきましょう。

家賃の値下げが続く可能性がある

前述の通り、サブリースは入居率にかかわらず一定額の家賃が保証されますが、だからといって、永久に同じ金額を得られるわけではありません。
保証家賃の見直しは通常2年ごとに行われますが、建物の経年劣化などを理由に下げられてしまうことが多いようです。

入居者を選べない

オーナーは物件の入居者を選べないので、孤独死が心配な高齢者や、マナーの悪い外国人などが入居してしまうとトラブルが起こる可能性があります。

リフォーム費用がかさむかもしれない

物件のリフォームが必要になった際、サブリースだと会社が指定した業者を利用することになりますが、これが自分で業者を探すよりも割高になるかもしれません。
契約時にしっかりと確認しておきましょう。

オーナー側からはサブリース契約の解約が難しい

借地借家法の規制を受けるサブリース契約は、オーナーが契約を解約しようにも、正当な事由が必要となり、多くの場合、それはなかなか認められません。

サブリース契約の解約は、借主であるサブリース会社との賃貸借契約を解除することになるので、違約金の支払いに加え退去のための立退料を請求される場合があります。

サブリース契約を結ぶ場合は、以上の契約内容をよく検討してから実行しましょう。

サブリースと管理委託はどちらがいい?

ローリスクだがローリターンのサブリース方式、空室が出ると家賃収入に跳ね返る管理委託方式。
両者の特徴を簡単に説明するとこのようになります。

どちらを選択すべきかは、所有する賃貸物件によって変わってきます。
周辺環境が悪く入居者が少ない物件ならサブリース方式、新築の賃貸物件や好立地で継続入居が見込める物件は管理委託方式を選択すれば間違いは少ないはずです。

サブリース新法のポイント

サブリース会社から、オーナー家主の権利を守るために成立したのがサブリース新法です。
2020年12月に施行された同法ガイドラインには、以下の3つの規定が盛り込まれました。

サブリース事業に係る適正な業務のためにガイドライン

  • 誇大広告の禁止
  • 不当な勧誘等の禁止
  • 重要事項説明

ひとつめは、実際よりも優良だと見せかけて誤認させる誇大広告や、虚偽の表示で騙す虚偽広告は禁止した事項です。
ふたつめは、サブリース会社などが誤った情報による勧誘をしたり、相手の意思決定を阻害したりする勧誘、サブリースの解約を妨げるような行為を禁止したものです。

3つめは、経験・専門知識の量で圧倒するサブリース会社がこの差を利用して、自身が有利になる契約をさせるなどの行為を防ぐため、契約前に重要事項の説明を義務付けたもの。
全部で14項目あります。

管理委託とサブリースの特徴を理解して損のない契約を

今回は、管理委託とサブリースという、投資用賃貸物件の2つの管理方式について、その違いやメリット・デメリットについて解説しました。

管理委託は管理業務のみを専門の管理会社に委託、サブリースは不動産の所有権はそのままに、一部または全部の使用権を他の企業に貸し出す方法です。
前者は所有する不動産の家賃を自由に設定できますが空室リスクにさらされます。
後者は賃貸物件の経営そのものを丸投げでき、空室率にかかわらず毎月一定の家賃収入が入りますが、満室になっても収入は増えないのがデメリットです。

テナントビルをお探しの方、物件の入居者をお探しの方は、どうぞユアーズ・コーポレーションにご相談ください。

    
一括借り上げ 相場

コインパーキング経営における一括借上げ方式の賃料の相場

    

一括借り上げ方式でコインパーキングを経営すると、土地オーナーは駐車場の稼働状況にかかわらず、毎月一定の賃料を受け取ることができます。
その賃料相場は、おおよそ月極駐車場の1.5倍~2倍程度といったところです。
儲けが薄いといわれますが、初期費用や運営管理費は運営会社持ちですから、そう悪い話ではありません。

当記事では、そんな一括借り上げ方式について取り上げます。
土地活用法を検討中の方はぜひご一読ください。

コインパーキング経営における一括借り上げ方式とは?

一括借り上げ方式とは、土地所有者が運営会社に土地を貸し付け、コインパーキングの稼働率の変動にはかかわりなく、毎月一定額の賃料を受け取る契約形態です。

初期費用から運営費用まではすべて運営会社の負担、日常業務も運営会社に一任するので、土地所有者である駐車場のオーナーの実務面の負担はほとんどありません。
経営者の収入は運営会社と契約している決まった賃料のため、毎月安定した収入を得ることが可能です。

しかし、コインパーキングの稼働率が上がってもオーナーの収入には反映されないので、一括借り上げ方式はローリスクローリターンであるといえます。

毎月固定の賃料を確保できれば十分と考える場合は、コインパーキングの一括借り上げ方式はメリットのある運営方法といえるでしょう。
特に、コインパーキングを初めて経営する方は、管理委託方式や自己経営方式よりも、お手軽な一括借り上げ方式がおすすめです。

一括借上げ方式の賃料相場

一括借上げ方式の賃料相場は駐車台数や土地周辺の環境によって大きく異なるため、一概に目安を示すことはできません。
はっきりしたデータや統計はないなか、よく聞くのは「月極の1.5〜2倍程度の収入を得られる」という話です。
所有する土地の周辺に月極駐車場があれば、その駐車場の賃料を調査するとコインパーキングをオープンした際の賃料が見えてくるはずです。

もう少しマクロなデータを拾ってみましょう。
東京23区の月極駐車場の相場は、月額で1台あたり2万~5万円程度です。
ここから一括借り上げ方式の賃料相場を弾くと、月額で3万~10万円程度になる計算ですが、上値のほうはそこまで伸びず、おおよそ7万5,000円程度です。

たとえば、駐車場10台分の土地をコインパーキング用に一括借り上げで貸し出した場合、土地オーナーの収入は1台3万円×10台分で月額30万円となります。
これは最低ラインですから、条件の良いコインパーキングであれば土地を貸し出すだけで毎月75万円程度が入る計算です。

コインパーキングの賃料相場を左右する条件はほかにもあります。
たとえば、周辺にコインパーキングが多ければ賃料には下押し圧力が働き、なければ希少性が高まって賃料を相場より高めに設定することも可能です。

一括借り上げ方式によるメリット

一括借り上げ方式でコインパーキング経営を行うと、収入面や業務の負担面で以下のメリットがあります。

メリット①収入が安定する

土地オーナーに毎月安定した収入が入ってくるのが、一括借り上げ方式のコインパーキング経営の大きなメリットといえます。
これが、管理委託方式だと、業者に管理を任せる部分が増えるほど費用がかかり、自分である程度運営業務をこなさないと、持ち出しが多くなってしまいます。

自己経営方式の場合は、利益はまるまる自分の収入となりますが、稼働率によって毎月の収入が大きく変動してしまうのが痛いところです。

運営業務を自分でやるとなると、当然、労務が発生し、それに見合う収入がなければコインパーキング経営のモチベーションも下がってしまいかねません。
しかし、一括借り上げ方式は契約した金額が毎月収入として入ってくるので、こうした不安定さからは解放されます。

メリット②初期費用・ランニングコストがかからない

コインパーキング開業の初期費用やランニングコスト(運営費)が一切かからないのも、一括借り上げ方式のよいところでしょう。
コインパーキングの改装や機械のメンテナンスにかかる費用も、運営会社の負担ですから、お金をかけずにコインパーキング経営を始めたい方にはおすすめです。

メリット③コインパーキングの利用者対応コストがかからない

コインパーキング経営では、設備の不具合や利用者同士のいざこざ、夜間の犯罪行為など、無人経営に伴うトラブルがつきものです。
その対応には、管理委託方式や自己経営方式であれば、オーナー経営者が責任者として対応しなければなりません。

しかし、一括借り上げ方式であれば、利用者同士のトラブルや駐車料金の未納問題などは運営会社が処理してくれます。
これは大きなポイントといえます。
運営会社のなかには24時間対応してくれるところもあるので、こうした面をアピールすれば、安心して利用できるコインパーキングとして集客にもつながるでしょう。

メリット④短期契約が可能

「将来のことは決めていないが、そう長くコインパーキングを続けるつもりはない」というオーナーの方にも一括借り上げ方式は向いています。

運営会社によっては、1か月単位で対応してくれるところもあり、設備費も運営会社の負担というのは一括借り上げ方式ならではの利点でしょう。
土地は余っているけれど長期間のコインパーキング経営は考えていないという方は、短期の土地活用法として一括借り上げ方式を検討してみることをおすすめします。

一括借り上げ方式によるデメリット

以上の通り、一括借り上げ方式によるコインパーキング経営にはさまざまなメリットがありますが、同様にデメリットも存在します。
開業してから後悔や失敗のないように、事前にデメリットについても押さえておきましょう。

デメリット①途中で賃料が下がる可能性がある

一括借り上げ方式は、オーナーの一存で家賃を決めることはできません。
運営会社が決めているので、契約内容によっては途中で賃料を下げられる可能性があります。
賃料を定める材料は、コインパーキングの稼働率です。
運営会社が見込んだほど稼働率が上がらず、またはキープできないと、賃料引き下げを通告されるかもしれません。
運営会社が提示する契約書に、“毎月の賃料が変動する”という内容が記載されているケースもあるため、契約前は内容をよく確認しておきましょう。

デメリット②売上が増えても収入は一定のまま

一括借り上げ方式では毎月、一定の収入が保証されている反面、コインパーキングの稼働率が上がったからといって、毎月の収入には反映されず、賃料は一定のままです。

なぜなら、一括借り上げ方式はコインパーキングの稼働率が上がっても、毎月契約した金額以上の収入は得られないことになっているからです。
コインパーキングの稼働状況が前提より悪い状態が続くと、前述の通り、賃料の減額を要求される場合がありますが、その逆はほとんどありません。

コインパーキング経営の運営会社の選び方

一括借り上げ方式を選択した場合、パートナーとなる運営会社はどのような基準で選んだらよいでしょうか。
ここからは、コインパーキング運営会社の選び方の主なポイントを紹介していきます。

ポイント①実績と受注数をチェック

駐車場オーナーとして注意したいのは、契約時に高い賃料を提示されても、コインパーキングの開業後に賃料の減額交渉を要求されるケースがあることです。
これは前述の通りです。
なぜ、そんなことになるかといえば、「事前調査の精度が低い」「稼働率を維持するための施策が不十分」であるためとされています。

つまり、運営会社側の見積もりの甘さや、経営努力の不足が原因なのですが、「事前に説明したはずです」と言われてしまえばそれまでです。
こうした減額要求を受けないためにも、運営会社選びの際は、事前調査や稼働率を維持するためにどのような対応をしているのかをチェックしておきましょう。

開業してから10年以上経過し、受注数が多い運営会社であればノウハウの蓄積も十分なはずなので、そのあたりを基準に選ぶのも一つの手です。

ポイント②清掃・メンテナンス体制がしっかりしている

料金以外でコインパーキングユーザーに訴求するポイントがあるなら、それは「きれいで、使いやすいこと」ではないでしょうか。
清掃・メンテナンスは、コインパーキングの管理運営の基本です。
いくら立地がよくても、不潔で安全性の低そうなコインパーキングはリピーターを獲得できないはずです。

委託する運営会社を決める際には、清掃やメンテナンスのマニュアルを見せてもらい、定期的な清掃・メンテナンス体制が組まれているかをチェックしましょう。
駐車機器が故障・破損したり、ごみや家具を不法投棄されたりした場合の対応も、しっかり確認しておく必要があります。

ポイント③トラブル対応が迅速

トラブル対応はコインパーキング管理運営の要です。

お客同士の諍いや近隣からのクレームなどのよくあるトラブルだけでなく、想定外の事例や難しい経営判断を迫られたときに、迅速に対応できる体制が組まれているかが重要です。
特に、警察も対応できないようなケースが発生した場合に、どのような対応をとることになっているのか確認しておきましょう。
経験・実績を活かしたサポート体制が、確立されているのかわかるポイントだからです。

ポイント④近隣との関係が良好

コインパーキング経営に、近隣との良好な関係構築は必須です。
オーナーや運営会社に関して悪い印象をもたれてしまうと、何かとクレームが多くなったり、コインパーキング経営からほかの土地活用法に転用したりしてもうまくいきません。

商店街組合の加入や、地域の催しへの参加・資金援助を依頼された場合にどのような対応をしているのかを聞いておけば、近隣との関係についておおよその感触がつかめます。

ポイント⑤担当者との相性が良い

運営会社にスキルが高くて、相性の良い担当者がいてくれると安心です。
来てくれた担当者に勤続年数や、何年ぐらいで担当者が交代するのかを聞いてみましょう。頻繁が交代だったり、逆にあまりに長期間異動をさせない会社だったりする場合は社員の扱いに問題があるので要注意です。

ポイント⑥業界団体に加盟している

コインパーキングの業界団体である、一般社団法人日本パーキングビジネス協会の加盟社であるかも、運営会社選びのポイントの一つです。
他社と横の連携を取っている会社は、業界内の新しい情報がたくさん入ってくるため、オーナーに対しても良い提案をしてくれる可能性が高いと考えられます。

よくある質問

Q1:「一括借上げ方式」とはそもそも何でしょうか?

一括借り上げ方式とは、土地を駐車場運営会社に貸し出し、毎月一定の賃料(借地料)を得るコインパーキングの経営方法のことです。
料金精算機や看板などの初期費用は、運営会社に負担してもらえます。
駐車場の稼働率に関係なく安定した収入を得られるうえ、駐車場の掃除や料金の回収、緊急時やトラブルへの対応といった管理業務もすべて任せられます。

「土地活用が初めてでよく分からない」「副業なので手間はかけたくない」という土地活用初心者には、リスクや負担が少なくおすすめの経営方法といえるでしょう。

一方、一括借り上げ方式によって得た収入は、あくまでも運営会社からの一定の賃料であるため、駐車場の稼働率が上がっても手にする収入は増えません。
時間や手間がかかってもより多く収益を得たいという人には、自己管理方式のほうが向いているといえます。

Q2:賃料が下がることはありますか?

一括借り上げ方式は、契約内容によって途中で賃料を下げられる可能性があります。
運営会社は、コインパーキングの稼働率に期待をして賃料を定めているため、望ましい稼働率ではなければ、賃料を引き下げたいと考え、契約書にもそう定めているからです。

コインパーキング経営を始めるならユアーズ・コーポレーション

ユアーズ・コーポレーションは、「ユアーズ・パーキングブランド」で知られる首都圏のコインパーキングサービスの草分け的存在です。
オーナーが所有している土地を、コインパーキングとして提供できるように整備し、開業後は利用者の募集などで、オーナーを側面からサポートしています。

同社の特色は、常に変動するコインパーキング市場に鑑み、駐車場事業を始める前に交通量や競合施設などの市場調査を行って、収益性を判断している点です。
この調査データをもとに、当該土地において最大需要が見込める駐車場の運営形態を探り、オーナーに進言しています。

その際、コインパーキングの需要以上の車室が確保できる事業地と判断されたら月極駐車場、カーシェアリングまたは駐輪の複合型の駐車場運営が提案されることもあります。
これらは「オーナーの収益維持あるいは更なる収益アップのためには、その時の状況に応じた運営形態が求められる」という“オーナーファースト“の方針に基づく行動なのです。

オーナーとのコミュニケーションを大切にしている姿勢は、首都圏のオーナー同士の情報交換の場である「ユアーズ・オーナー会」(2015年3月設立)にも表れています。
この会は「不動産活用と美しい街づくりを通じ、地域と人々の幸福に貢献すること」を目的に2015年3月に設立された親睦会で現在1,000名を超える会員が在籍しています。

活動内容は年3回の会報の発行、時代に即したテーマのセミナー・勉強会、イベントの開催などで、同会の事務局は、会員サポートの「よろず相談室」でもあるのです。

ユアーズ・コーポレーションの施工事例

物件名 三軒茶屋第6 立石第9
所在地  東京都世田谷区三軒茶屋1₋25 東京都葛飾区立石8₋10₋17
収容台数 4台 4台
利用金額 8時~22時  25分/200円 8時~19時  60分/200円
22時~8時  60分/100円 19時~8時  60分/100円
24時間最大料金 1,800円 24時間最大料金 1,200円
夜間最大料金   400円 夜間最大料金   400円

<三軒茶屋第6>

事例 三軒茶屋

<立石第9>

事例

一括借り上げ方式の賃料相場は月極の1.5~2倍程度

今回は、コインパーキング経営における一括借り上げ方式の賃料相場に焦点をあて、メリット・デメリット、間違いのない運営会社選びのポイントとともに解説しました。

一括借り上げ方式の賃料は、おおむね同規模の月極駐車場の1.5~2倍程度です。
管理委託方式や自己経営方式よりも安いですが、駐車場の開業、運営に関わる一切のコストや業務を運営会社に丸投げできるので、オーナーにとっては手軽な土地活用法といえます。

ユアーズ・コーポレーションはコインパーキング経営の草分け的存在として、多くのオーナー様とともに歩んできた土地活用のスペシャリストです。
所有地の有利な利活用法をお探しの方は、ぜひ、ご相談ください。

    
違法駐車

無断駐車の対策方法とは?注意点も解説

    

土地活用のために駐車場経営をしている方に向けて、無断駐車への対応についてまとめました。 

契約もせず、料金も支払わずに停める無断駐車は駐車場経営の大敵です。 

警察に相談するべきか、どのように対処すればよいのかと悩むオーナーも少なくありません。 

 

そこで今回は、無断駐車の対策方法と、万が一駐車された場合の適切な対処法を解説します。
この記事を読んで、無断駐車に泣き寝入りするオーナーが一人でも減れば幸いです。

無断駐車とは

無断駐車とは、許可なく、利用料金も支払わずに、あるいは踏み倒すかたちで勝手に車を停めることです。
月極駐車場の場合は契約している利用者のスペースに、勝手に駐車されることもあります。
コインパーキングにおいても、利用料金を支払わずに駐車されるケースは少なくありません。

無断駐車は道路交通法の処罰対象となる行為です。
しかし私有地では、警察に連絡しても解決が難しいのが実情です。

利用料金を支払わないまま駐車されると、契約している人の権利を侵害し、駐車場管理者の利益を毀損することになります。

駐車場経営において、無断駐車はこのうえなく迷惑な行為なのです。

無断駐車を未然に防ぐ方法

駐車場経営に大きな損害をもたらす無断駐車対策において重要なのは“未然に防ぐ”ことです。

一度許してしまうと、常習犯となりやすく、対処するにも時間と労力がかかるので、できるだけ“無断駐車をさせない”ように対策することが必要なのです。

無断駐車を予防する対策について、具体策を6つ取り上げます。

方法1:コーンやチェーンを設置する

カラーコーンやチェーンを設置して、スペースをふさいでしまう方法です。
コーンやチェーンがあると、駐車する際に一度車を降りて、どかしたり外したりしなければなりません。
無断駐車をしようとしている人にはひと手間となるため、無断駐車される確率が減るでしょう。
ただし、正規の契約者にも、コーンやチェーンを動かす手間がかかり、不便さを感じさせてしまうため、契約時に前もって説明しておく必要があります。

なお、無断駐車をしている車に対して障害物で囲む行為は自力救済となり、違法です。

方法2:看板を作成して設置する

看板を設置するのも対処法の一つです。
“無断駐車禁止”“契約者以外駐車禁止”の看板を設置すると、無断駐車をしにくい状況が生まれます。

なかには、「私有地とは知らず駐車した」という悪意のないケースもあるので、そういう人を気づかせる効果もあるでしょう。

看板に、無断駐車に対する罰金の内容を記載しようかと考える方もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。

その罰金の要求に法的な効力はなく、無断駐車した側も支払う義務はないうえ、金額によっては、恐喝行為として逆に訴えられてしまう可能性もあるからです。

方法3:防犯カメラを取りつける

無断駐車を防ぐための対策としてよく利用されるのが、防犯カメラを設置する方法です。
目立つように防犯カメラを設置すれば、監視されているという意識が高まり、有効な対策となることがあります。

その意味では、フェイクカメラでもそれなりに効果が期待できます。

無断駐車をされたとしても防犯カメラの録画が証拠として残るため、強力な武器となるでしょう。

ただし、防犯カメラのグレードによっては費用が大きくなるので、どこまで装備レベルを上げるかは予算次第です。

方法4:場内をきれいに保つ

駐車場内を清潔に保ち、料金を払っている人のための駐車場であることを伝える景観を保つことも大切なことです。

場内の清掃や古い看板の撤去・交換、雑草刈りなど、基本的なことから徹底しましょう。
駐車場内が汚いと、あまり管理されていない駐車場とみなされ、無断駐車や迷惑駐車を招く原因となります。

駐車場の清潔感は、無断駐車対策のみならず、車上荒らしや放置車両の防止、ひいては、契約者離れを食い止めることにもつながる極めて大事なポイントです。

方法5:デッドスペースを埋める

変形地など土地の形状によっては、レイアウトを工夫してもデッドスペースができてしまうことがあり、無断駐車の温床となりやすいのでスペースは埋めておきましょう。

デッドスペースに自動販売機やコインロッカー、照明写真機などを設置したり、バイク駐輪場を設置したりすることで対策できます。

駐車場運営会社に管理を委託しているコインパーキングの場合、管理会社にデッドスペースを作らないよう申し入れておいてください。

方法6:管理会社へ委託する

不正駐車に悩まされているなら、管理会社への委託を検討してみてはいかがでしょうか。
定期的に見回りをしてもらえるので、無人経営のコインパーキングの場合でも管理体制が強化されます。

管理会社が持っているノウハウに従って、適切に対処してもらえるはずです。

無断駐車をされたときの対処法

対策をとっていても、無断駐車をされてしまうことはあります。

どのように対応すればよいのか、最善の対処法を探っていきましょう。

対処法1:警告の張り紙をつける

簡単に行える対処法は、警告の張り紙をつけることです。
コンビニエンスストアの駐車スペースなどで、ワイパーに張り紙が挟まっているのを見たことがないでしょうか?
あれは、無断で駐車している車に対する注意喚起です。

常習犯とならないよう、無断駐車が禁止であること、即刻車を移動させてもらいたいことを書いた張り紙を設置します。
その際、ガムテープで貼り付けてしまうと、塗装の剥がれや剥がしたあとに汚れが残ることもあるので、ワイパーに警告の張り紙を挟んでおくのがおすすめです。

無断駐車の車両やナンバー、登録番号を撮影し証拠を確保しておくことも忘れずに対応しておきましょう。

対処法2:所有者を特定して注意喚起する

車の所有者を特定したうえで、直接注意喚起する方法もあります。

まず、何度も同じ車に無断駐車されているという証拠を写真で残して、車のナンバープレート番号と私有地放置車両関係位置図を記録しておきます。

これらの必要書類一式を用意して陸運局に提出し、開示請求手続きを行って車のナンバーから所有者を特定する、という段取りです。

所有者が特定できたら内容証明を送り、撤去や無断駐車の禁止、迷惑料の支払いを直接請求できます。

開示請求手続きは、弁護士など専門家に代行してもらうことも可能です。

対処法3:管理会社に連絡する

管理会社に駐車場を任せているなら、管理会社に連絡すれば適切な対応をとってもらえるはずです。
車種、ナンバー、車の色を伝えて、あとは管理会社に任せてください。

無断駐車に対して”素人“の駐車場オーナーが個人的に対応するより、管理のノウハウを知っている管理会社に任せれば手間もなく、トラブルも防ぎやすくなるはずです。

対処法4:警察に相談する

必ずしも解決できるわけではありませんが、警察に相談するのも一つの方法です。
無断駐車をしている車に注意喚起をしても、一向に車を移動させる気配がないときに試してください。

しかし警察は民事不介入が原則のため、私有地での無断駐車は取り合ってもらえないかもしれません。

有効な手立てというわけではありませんが、良い方向に動くことを願って警察に相談してみることも視野に入れてみましょう。

対処法5:弁護士に相談する

どのような手段を試しても無断駐車がなくならないなら、お金はかかりますが弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談すれば、車両の所有者を特定してもらえるはずです。
さらに法的手段によって、解決をはかってもらえたり、訴訟を起こしたりできるようになります。

駐車場としている土地の権利は、駐車場経営者のものです。
権利を侵害する無断駐車は、訴訟を起こせば経営者が勝訴する可能性が高いでしょう。

ただし、この方法は、弁護士への依頼料と時間がかかります。
無断駐車が悪質な場合の最後の一手と考えておきましょう。

無断駐車に対応する際のNG行為

ここまで無断駐車されたときの対処法について解説しました。
しかし、迷惑を受けたからといって、何をしてもよいわけではありません。

次のような対処に出てしまうと、被害者の立場から加害者へと一転し、不利な立場となりますから注意が必要です。

NG行為1:無断でレッカー移動する

無断駐車している車を、無断でレッカー移動することはやってはならない行為です。
レッカー移動は“自力救済”となり、法的な手続きを取らず私的実力によって権利を守ることに該当します。
民法において権利を守るには、司法手続きによってなされなければならないとされており、これによらない無断でのレッカー移動は、損害賠償問題へと発展しかねないのです。

無断駐車をしている側が、駐車場経営者と利用者の権利を侵害していることは明らかですが、法的に正しい立場でいるためにも、無断でレッカー移動する対処は避けるべきです。

NG行為2:車両に傷や汚れをつける

無断駐車をされると頭にきて、車に傷や汚れをつけたくなる方もいるかもしれません。
しかし実際に行動に移してしまうと、車両を傷つけた側が違法行為をしたことになります。
車両に傷や汚れをつける行為は器物破損に該当します。

先に解説したように、ガムテープで張り紙を貼ることも汚れをつける行為の一つとなります。

車両の持ち主に訴えられる可能性も生じるので、車両には被害を与えないことが大原則と心得ておきましょう。

ご自身の立場を守るためにも、絶対、車両には傷や汚れをつけないことです。

NG行為3:車両を動けなくする

車両を動けないようにすることもNG行為です。
無断駐車への対処として、ポールを立てて車両を動けなくする処置を行う方もいます。
また車両の前に車を駐車して、駐車場から出られないようにするケースも見受けられます。

しかし車両を動けなくするのも、自力救済に該当する行為です。

車両を動かせなくした方が違法行為を行ったと判断されるため、絶対に避けるようにしてください。

NG行為4:脅迫的な張り紙をつける

無断駐車禁止の張り紙をするとしても、脅迫的な文言は避けるべきです。
脅迫的な文言とは他人の平穏を侵害し、不安にさせる言葉のことです。
暴力的な言葉もそれに含まれます。

無断駐車をされた怒りに従って張り紙を貼ると、脅迫罪に該当してしまうことがあるため注意してください。

冷静な状態でチェックした文面を使用しましょう。

NG行為5:車両のナンバーをインターネットで公開する

最近は、インターネットで車両のナンバーを公開する方も少なくありません。
しかしナンバーを公開してしまうと、プライバシーの侵害となります。
個人情報保護法に抵触してしまう可能性があるため、たとえ無断駐車をされてもインターネットでのナンバー公開は控えましょう。

ただしナンバーを記録すること自体は違法ではありません。
弁護士や警察に相談するために、ナンバーを写真に収めることは問題ないでしょう。

あらゆる対策を超えた無断駐車には、法に従って適切に対処しましょう

今回は、無断駐車の防ぐ対策方法から、実際の対処法について解説します。

この記事を読んでいただいたことで、無断駐車についてご理解いただけたと思います。

無断駐車は利用者の権利やオーナーの利益を損なうものです。
しかし車に損害を与えては、被害者から加害者になってしまうおそれがあるため、まずは冷静になることが必要です。

法律内で何ができるかを検討し、適切な対処を心がけてください。

ユアーズ・コーポレーションではコインパーキング経営のサポートを行っております。 
無断駐車も適切な対処を行いますので、駐車場経営ならユアーズ・コーポレーションにお任せください。 

    
駐車場経営 業務

駐車場経営の委託方式と委託できる業務内容とは

    

「駐車場経営を始めてみたい」と考えても、さまざまな疑問や不安でなかなか踏み切れない方は多いのではないでしょうか。
「雑草は誰が処理するのか?」「無断駐車への対処は?」「清掃と見回りは大変そう」など、始めるにあたって気になることはたくさんありますよね。

そこで今回の記事では駐車場経営で委託できる業務と、委託費用の相場について解説します。
本記事を参考にしていただければ、どのように駐車場を経営していくのか具体的にイメージしていただけるはずです。

駐車場の経営方式

駐車場経営の委託について見ていく前に、まずは経営方式について解説します。
主流は次の3つです。

経営方式①:個人経営方式

“個人経営方式”とは、業者を利用せずご自身ですべての駐車場業務を行う方式のことです。
初期投資から管理、運営まで、経営のすべてを1人で実施します。

業者を利用しないためすべての利益が手元に残りますが、その分、管理の労務と時間がかかります。

点検や清掃、集金などはすべてご自身で行う必要があり、トラブルが起きた際には、その都度対応しなければなりません。

本業の傍ら副業として駐車場を経営したい場合には、負担が大きくなりすぎるためあまり現実的とはいえません。

経営方式②:一括借り上げ方式

駐車場経営会社に土地を貸し出し、駐車場の設営から管理・運営業務一切を丸投げできるのが“一括借り上げ方式”です。
運営会社から毎月の固定賃料が支払われ、それがオーナー様の利益となります。

土地を貸すだけで収入が得られるため、駐車場経営に関わる手間は一切発生しません。

時間や手間をかけず、保有している土地を有効活用したい方に適する方法です。

稼働率によって、収入が左右されやすいコインパーキングで多く採用されます。
一括借り上げ方式であれば、毎月、一定の収入が確保できるためです。
ただし、コインパーキングがフル稼働しても得られた利益は収入に反映されません。

経営方式③:管理委託方式

“管理委託方式”は、駐車場の管理を業者に委託する駐車場経営の方法です。
管理手数料を支払いますが、清掃や管理、集金など手間のかかる業務を一任できます。

業者に委託できる業務が増えるため、すべての管理業務をご自身で行わなければならない個人経営方式と比較して、その負担の差は明確でしょう。

管理手数料を支払う必要はありますが、稼働率の変動は個人経営方式同様、毎月の収入に反映されるので一括借り上げ方式とは違って、経営に関わる楽しみはあります。

「手間を減らして利益は追求したい」という方にはおすすめの経営方式といえます。

管理委託費方式の費用相場

駐車場の管理委託費用の相場は、賃料収入の5~10%とされています。

たとえば1台6,000円で10台分貸したとしたら、駐車料金は1か月あたり6万円です。
6万円の賃料の5~10%で、3,000~6,000円が委託手数料の相場となるでしょう。
コインパーキングでも計算方法は変わらず、得られた収入の5~10%が相場です。

駐車場の大きさや委託業務の内容、業者によって変わるため、見積もりをとることをおすすめしますが、手数料は賃料の5~10%程度と考えておけば大きな間違いはありません。

駐車場経営で委託できる業務

駐車場経営で委託できる業務について解説します。
委託できる業務は業者によって変わりますが、おおむね次のような業務です。

業務①:宣伝・集客業務

まず挙げられるのが、駐車場利用者を募るために行う宣伝や集客業務です。
広告を出したりインターネットで集客を行ったりして、すべての駐車スペースが埋まるように働きかけます。

前提として、駐車場は利用者がいなければ利益になりません。

月極駐車場は、契約者がいたとしても、途中で解約となることもありますし、コインパーキングであれば、宣伝をしなければ駐車場に気づいてもらえない可能性もあります。
駐車場のすべてが埋まるよう、利益を上げるための宣伝・集客は欠かせない業務といえます。

業務②:設備の点検・整備業務

設備の点検や整備業務は、設備の管理や修繕を行うために駐車場経営で委託できる業務の一つです。

月極駐車場であればコインパーキングのような設備は必要ありませんが、車留めやフェンスなどを設置するケースもあります。
車留めやフェンスが破損した場合には修繕が必要となり。照明が設置されていれば、電球の交換も必要でしょう。

コインパーキングでは精算機やロック板など、必要な設備が増えるため設備の管理・修繕業務はより重要となります。
設備の管理と修繕は、駐車場を問題なく使えるようにするために欠かせない業務です。

業務③問い合わせの対応業務

問い合わせの対応業務も委託可能です。
駐車場経営をしていると、利用者や近隣住民から問い合わせが入ることがあります。

基本的に駐車場は24時間いつでも出入りする可能性があります。
そのためもし駐車場経営を始めるなら、いつでも問い合わせに対応できる体制を築かなければなりません。

もし本業を持っていて日中働いているなら、会社に拘束されている時間は問い合わせに対応できないことになります。
駐車場経営を委託すれば、夜中であっても本業を持っていても、いつでも対応してもらえるため利用者の満足度が高まるはずです。

業務④:清掃・除雪業務

駐車場をきれいに保つための清掃業務です。
基本的に野外である駐車場は、さまざまなゴミが散らかりやすくなります。
街路樹の落ち葉や鳥のフン、中には空き缶やタバコの吸殻などが捨てられる駐車場もあるかもしれません。
ゴミが落ちていると利用者が不快感を抱き、解約率が高まる可能性もあります。

そこで重要となるのが日々の清掃業務です。
ゴミを拾ったり雑草を除去したりして、駐車場をきれいに維持します。
毎日の清掃は意外と面倒であり、委託できると経営がしやすくなるでしょう。

業務⑤:売上金の集金・集計業務

売上金の集金・集計も重要な業務です。

駐車場利用料として利用者から徴収した売上金を集計し、管理します。

これは、月極駐車場でもコインパーキングでも同様です。

コインパーキングは、日々の運営において小銭で支払われることも多いですが、そのままにしておくと、窃盗に遭ってしまうこともあるかもしれません。
そのためコインパーキング経営では、集金が特に重要性の高い業務だと言えます。

業務⑥:不正駐車の対応業務>

駐車場経営における大きな問題である、不正駐車に対応する業務です。
特に月極駐車場において多く生じやすいですが、コインパーキングでも起こることがあります。
コインパーキングの場合は、すぐに対応しなければ収益が減る原因ともなり得ます。

しかし先に解説したように、駐車場経営者がいつでもすぐに対応できる環境にいないこともあります。
外出していたり、本業の仕事をしていたり、夜間で眠っていたりすることもあるでしょう。
駐車場経営を問題なく続けるには、不正駐車への対応を委託できると大変便利です。

業務⑦:クレーム対応業務

近隣住民や利用者からのクレームに対応する業務です。
駐車場の管理がしっかりと行われていれば、利用者からのクレームはあまりないでしょう。
しかし近隣住民との問題は、駐車場利用者によって生じることがあります。
たとえば深夜に大きな音楽をかけながら停まっていたり、ライトが住宅に向けられて眩しかったりなどです。

不特定多数が利用するコインパーキングに比べると、利用者が決まっている月極駐車場では起こりにくいかもしれません。
しかしクレームへの対応は納得してもらうためのコツが必要です。
委託できれば、駐車場経営は格段に楽になるでしょう。

業務⑧:督促業務

月極駐車場の利用料金が滞納した際の督促を行う業務です。
オーナー様が自らでも行えますが、トラブルを避けるには業者に委託したほうが安心できます。
あまり頻繁に起きる問題ではありませんが、利益に関わるのが対応です。
もしものときに備えて、督促を委託できるのは心強いと感じられるでしょう。

管理委託方式がおすすめの人とは

マンション経営やアパート経営に比べれば手軽に始められる駐車場経営ですが、個人で完全運営するとなると、日常業務やトラブル対応にかかり切りになるかもしれません。

では、駐車場の運営管理を委託したほうがよいのはどのような人でしょうか?

ここではその例として3つ取り上げます。

下記のうち、どれか1つでも当てはまる方は、管理委託方式もしくは一括借り上げ方式で駐車場経営されることをおすすめします。

駐車場と自宅が離れている

よくあるのが、「実家を相続したが、今住んでいる地域から離れており管理ができない」という理由で実家を取り壊し、駐車場にするケースです。

とはいえ、オーナー様の自宅と、実家を取り壊して作った駐車場が離れていることに変わりありません。

日常的に清掃・見回りを行ったり、トラブルの際に駆けつけたりすることはできないので、オーナー様ご自身で管理・運営するのは難しく、管理業務は委託せざるを得ないはずです。

駐車場運営会社によっては、“清掃と問合せ対応を”“集金とメンテナンス対応だけ”といった具合に、オーナー様が望む業務だけを委託できるところもあります。

一括借り上げですべて駐車場運営会社にお任せする選択肢もありますが、手間のかかる一部業務だけでも管理会社に委託すれば安心でしょう。

委託する業務と、自分で行う業務の最終的見極めは、駐車場経営が軌道に乗ってきてからでも遅くはありません。

本業があり管理にかける時間的余裕がない

最近の副業解禁の流れに則って、本業の傍らで駐車場オーナーの肩書を持つ方も増えてきました。

平日は都会でサラリーマンをこなしつつ、週末は駐車場業務に携わるというのは理想ですが、すべて一人で対応するのは現実には難しいものです。

時間的余裕がなければ問い合わせ対応に時間がかかってしまい、事故やトラブルも慣れた人でなければ対応できません。

運営管理業務はすべて委託してしまうか、あるいは一括借り上げで運営会社に丸投げすれば、こうした煩わしい日常業務からは解放されます。

トラブルの対応はしたくない

事故の処理や、料金滞納トラブル、不正駐車トラブル、利用者同士の諍い、近隣住民からの苦情などなど、駐車場経営をめぐるトラブルの種はつきません。

「クレーム対応は不慣れだし、やりたくない」という方は管理会社に業務を一任しましょう。

クレームには、対応する際のコツやポイントがあり、それを知らないと、精神的につらい思いをしてしまいます。

トラブル対応を一任したい方は、管理委託方式や一括借り上げ方式がおすすめです。

管理会社はどうやって探す?

駐車場管理の業者については、月極駐車場であれば駐車場近くの不動産会社に問い合わせてみるとよいでしょう。

近くの月極駐車場を見てみると、管理会社の名前が書いてあるので、そこに直接問い合わせれば対応してくれるはずです。

一方、コインパーキング方式を考えているのであれば、問い合わせ先はコインパーキング専門業者です。

業者ごとにプランが用意されているので、資料を貰ってじっくり検討したいところです。

同じ管理委託方式でも、コインパーキングの機器を自分で購入して、駐車場の保守管理・メンテナンスのみ委託すれば、売上のほとんどはオーナー様の収益になります。

駐車場経営は委託を上手に活用して

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、駐車場経営委託についてご理解いただけたと思います。

駐車場は利用者にいつでも自由に使ってもらえるものの、意外と管理が手間に感じられるものです。
委託業者を利用すると日々の管理を行う必要もなく、副業としても経営しやすくなるでしょう。

ユアーズ・コーポレーションではコインパーキング経営のサポートを行っております。
駐車場経営を委託したい、コインパーキング経営を始めたいと考えているなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。